2026.04.29
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認知症モデルマウスの機能回復に成功
「脳の若返りで認知症モデルマウスの機能回復」と発表したのは、理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター 神経幹細胞研究チームです。神経幹細胞を活性化する新たな手法により、アルツハイマー病モデルマウスの病態を改善することに成功したと述べています。記憶や学習、認知機能など脳の働きに重要な神経細胞は、神経幹細胞からつくられるそうです。神経幹細胞は胎生期に活発に増殖し、大量の神経細胞をつくり出し脳が発達しますが、大人の脳にも神経幹細胞は存在するとはいえ、老化に伴いその機能は低下し、神経新生(脳内で新しい神経細胞が生まれる現象)がほとんど起こらなくなると言います。本研究では、iPaD(特定の遺伝子を組み合わせて神経幹細胞を活性化)を海馬に導入したアルツハイマー病モデルマウスにおいて、神経幹細胞の活性化と新しい神経細胞の産生が顕著に促進されたと言います。具体的には、アルツハイマー病のマウスを使い、人工遺伝子を脳に入れた場合とそうでない場合で、迷路のゴールに到達するまでの時間と移動距離を比較したそうです。その結果、脳に注入したマウスは、そうでないマウスに比べて時間、距離ともに短く、認知機能や短期記憶が回復していることが確認できたという事です。本研究グループは、本研究成果によって、アルツハイマー病などの神経変性疾患の新たな治療法の開発や、脳の老化メカニズムの解明に向けた基盤的研究に貢献すると期待されます、と述べています。
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

