2024.02.26
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就寝を先延ばしする
「特別な用事がないにもかかわらず、意図した時刻よりも就寝時刻を先延ばししてしまう傾向が、睡眠相後退や不眠、睡眠不足などに関連している」との観点から、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部らの研究グループは、「就寝を先延ばしする傾向を測定する尺度(Bedtime Procrastination Scale)の日本語版を開発した」と発表しました。これを使うことで、不眠や睡眠不足といったトラブルの要因となる行動や習慣である「就寝の先延ばし」を定量的に評価できるとのことです。以下、8項目からなる質問の各項目について、1(ほとんどない)から5(いつもある)までの数字で評価し、全項目の平均点もしくは合計点を算出できるそうです。得点が高いほど、就寝を先延ばしする傾向が強いと判断されます。以下、質問を引用すると、
1.自分が意図していたより、寝る時間が遅くなる。
3. 夜、明かりを消さなければならない時間になったら、すぐに消す。(反転項目)
4. 寝る時間になっても、他のことをしていることが多い。
5. 本当は寝ようと思っている時でも、すぐに他の事に気をとられてしまう。
6. 決まった時間に寝ない。
7. 決まった就寝時間があり、それを守っている。(反転項目)
8. 決まった時間に寝たいと思うが、できない。
9. 寝る時間になったら、それまで行っていた活動を容易に止められる。(反転項目)
研究、臨床、個人による使用を目的とする場合は、以下のURLよりダウンロードして無料で使えるそうですので、ご興味のある方は下記のアドレスをご参照ください。
https://www.ncnp.go.jp/nimh/sleep/research_activity/tool/index.html