2024.02.26

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細胞老化の新たな原因?

「細胞の内側と外側を区切る細胞膜は、わずか5 nm、シャボン玉の薄膜の20分の1ほどの厚みしかない」と教えてくれたのは、沖縄科学技術大学院大学(OIST)らの研究チームです。それゆえ、細胞は筋肉の収縮や組織の損傷などで簡単に傷つくそうです。でも安心してください。細胞にはある程度傷んでも自ら修復するメカニズムが備わっているとか。しかし、今回の研究では、「細胞膜の傷が修復されたあと、細胞は分裂をやめ、老化することが明らかになった」とのことです。一方で、がん細胞は無限に分裂できるようです。ただ、本研究グループによると、「がんでない正常細胞には細胞分裂の回数の上限があり、50回程度分裂したあとには不可逆的に増殖を停止し、老化細胞となってしまいます」。では、その後老化細胞はどうなるのかと言うと、代謝的には活発であっても、若い細胞や健康な細胞とは異なり、様々な分泌タンパク質を産生することで、近傍の組織や離れた場所にある臓器の両方で免疫反応を促進させるようです。このメカニズムは、傷を治癒する働きがある一方で、がんの促進や老化を促すと言います。近年、ヒトを含む動物の体内にある老化細胞を除去することで体の機能を若返らせることが様々な研究グループから報告されていますが。ともあれ、本研究では、細胞膜損傷はカルシウムイオンとがん抑制遺伝子p53が関与する別のメカニズムで細胞老化が誘導されることが明らかになったそうです。本研究が健康長寿を達成するための新たな戦略の開発につながるといいですね。

細胞老化の新たな原因を発見 細胞膜損傷 | 沖縄科学技術大学院大学(OIST

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