2024.02.26
- ニュース
酸化ストレスが消化管がんを引き起こす?
体のサビといわれている「酸化ストレス」。実は、ヒトが取り込んだ酸素の数パーセントは活性酸素に変化するのですが、酸化ストレスとは、体内で発生する活性酸素と抗酸化防御機構のバランスが崩れて活性酸素が過剰になることだそうです。酸化ストレスがなぜいけないかと言うと、端的に言えば、細胞を傷つけ、破壊する為です。従って、がんにかかりやすくなり、様々な病気を引き起こすと言われています。前置きはさておき、「酸化ストレスが消化管がんを引き起こす仕組みが明らかに」と発表したのは、九州⼤学⼤学院医学研究院 基礎放射線医学分野らの研究グループです。本研究では、酸化ストレスは、様々ながんのリスク要因と考えられていますが、がんを引き起こす分⼦メカニズムには不明な点が多く残っているそうで、「今回、DNA 修復機構が正常に働かないマウスを⽤いた解析により、酸化された DNA が消化管がんの原因となることを明らかにした」とのことです。 本研究グループは、今回の研究成果は、「ヒト遺伝性⼤腸がん家系での発がんリスクのコントロールに役⽴つ可能性がある」と述べています。
酸化ストレスが消化管がんを引き起こす仕組みが明らかに | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY) (kyushu-u.ac.jp)