2023.11.08
- 活動報告
【中村橋包括】【街かどケアカフェつつじ】「つつじ音読会」を開催しました!
10月20日に開催いたしました「つつじ音読会」のリポートです。
今回のオープニングトークのテーマは
「生き物と私」。
ご自宅で飼っていた愛犬の思い出を語られる方が多かったのですが
山登りの途中で出会った、人懐っこい雷鳥(らいちょう)のお話や
なかには鶉(うずら)のひなを育てたというエピソードも。
皆さんが思いを込めて付けた可愛らしいお名前も披露していただいて
ほっこり温かい時間になりました。
さて、本編は
金子みすゞさんの詩から。
①「もくせい」金子 みすゞ
もくせいのにおいが
庭いっぱい。
表の風が、
御門のとこで、
はいろか、やめよか、
相談してた。
②「もくせいの灯」金子 みすゞ
金木犀の香りや
小さなお花がまとまって咲くさまを擬人化した
いかにもみすゞさんらしい
とても可愛らしい2編の詩です。
声を合わせて読みながら、心のなかにも
「もくせいの灯」がポッとともったような
皆さんの笑顔が印象的でした。
続きましては、世代を超えて愛されている
新見南吉さんの名作です。
③「ごんぎつね」新見 南吉
昨年の秋にも皆さんと読んで、大好評でした。
ひとりぼっちの子ぎつね「ごん」と
これまた母を亡くして独りになった「兵十」の物語、
やるせないラストシーン。
すこし違う【南吉オリジナル版】の表現も紹介しながら
繊細な描写を味わいました。
この作品は、現在も小学4年生の国語の教科書に採用されています。
今どきの小学生は、この物語をどんなふうに教わるのでしょう?
参加者の方からは、そんな言葉も聞かれました。
会の最後は南吉さんのこの詩で締めくくりました。
④「貝殻」新見 南吉
かなしきときは
貝殻鳴らそ
二つ合わせて息吹きをこめて
静かに鳴らそ
貝殻を。
(後略)
*29歳の若さで世を去った南吉さん。
(「ごんぎつね」は19歳の時に発表された作品!)
命日である3月22日は「貝殻忌」と呼ばれているそうです。
皆さんからいただいた感想をご紹介します。
・本はよく読みますが、一人暮らしで音読することはほとんどありません。
良かったです。
・声を出して読むと、気持ちが晴れました。
・長文だったので、音読が少なかった気がしました。
・今日も楽しい時間でした。
金子みすゞさんは何度読んでも心にしみます。
・「ごんぎつね」は娘の教科書で初めて知りました。
(中略)何回きいてもしみじみとしてしまう名作ですね。
・「ごんぎつね」は心にしみ入るお話でした。
・ごんの気持ち、ちょっといたずらをしたのだけど・・・
残念な結果で~思いを受け取るのは大変ですね。
・新見南吉をもっと取り上げてほしい。
・心温まる音読でした。
「つつじ音読会」は毎月第3金曜日開催!!
次のご案内は12月開催分となります。
●12月8日(金) 10:30~11:30
お申し込みはご来所、またはお電話にて
街かどケアカフェつつじ
03-3557-8815 まで
11月20日(月) 10時~受付開始
※22日(水)16時までにお申し込みください。
皆さんのご参加、お待ちしております!
街かどケアカフェつつじ
松森