2026.06.10
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会話中の脳は「伝える」と「思い浮かべる」を切り替えている?
2台のMRI装置を用いて対話中の2者の脳活動を同時に計測し、「話し手」と「聞き手」という二つの役割における脳内メカニズムを調べた結果、「脳活動の解析により、話し手と聞き手に共通して活動するコアネットワークを同定するとともに、話し手・聞き手の役割ごとに特徴的に活動する領域を明らかにした」と発表したのは、名古屋大学大学院情報学研究科、理化学研究所 脳神経科学研究センター、および立命館大学総合科学技術研究機構の共同研究グループです。これまで、「話す」と「イメージする」という過程に関わる脳領域はそれぞれ個別に研究されてきており、実際の対話の中で、それらの脳領域がどのように連携して働くのかについては十分に分かっていなかったそうです。そこで本研究では、2台のMRIを接続し、リアルタイムの会話中における「話し手」と「聞き手」の脳活動を同時に計測しました。そして、対話課題を遂行中の両者の脳活動を比較した結果、「役割ごとに特徴的に活動する脳領域に加えて、両方の役割で共通して活動するコア領域(下前頭回、頭頂間溝、紡錘状回顔領域)の存在が明らかとなった」と述べています。さらに、これらのコア領域同士の影響関係を解析したところ、「脳領域間の連携の仕方が話し手と聞き手で動的に切り替わっていることが示された」といいます。これは、視覚・言語・認知制御に関わる脳システムが、コミュニケーションの役割に応じて柔軟に再構成されることを示唆しているそうです。本研究グループは、「人と人との自然なコミュニケーションを支える脳の仕組みの理解を深めるものであり、視覚と言語の橋渡しに困難を伴うさまざまな疾患の理解や、ヒトのコミュニケーションを支援するブレイン・コンピュータ・インタフェースの開発への応用が期待されます」と結んでいます。
https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=4487
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

