2026.04.29
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免疫チェックポイント阻害薬と副作用
「がんを見逃してしまう体の『ブレーキ』を外し、免疫細胞がしっかりがんを攻撃できるようにする、現在のがん治療の中心となっている薬」が免疫チェックポイント阻害薬ですが、副作用については、従来の抗がん剤に比べて少ないと言われています。ただ、自分の免疫の働きが強くなりすぎることで起こる特有の副作用(免疫関連有害事象)が生じることがあるそうです。特に免疫関連有害事象の一つである肝機能障害の発症頻度は比較的高く、発症すると治りにくく、稀ではありますが重症化して命に関わることもあるとか。さて、本題ですが、「免疫チェックポイント阻害薬の副作用による肝障害を対象とした日本初の医師主導治験を開始した」と発表したのは、国立がん研究センターです。現在、免疫チェックポイント阻害薬は20種類以上のがん種で使用可能となっていますが、肝機能障害は、比較的発症する患者が多く、稀ではあるものの重症化して、命に関わる経過を辿ることもあるため、有効な治療方法が求められているのです。当プレスリリースによると、肝機能障害に対しては、ミコフェノール酸モフェチルの使用が国内外のガイドラインで推奨されていますが、治療薬の承認申請に必要な治験や臨床試験が実施されておらず、国内では薬事承認されていないそうです。国立がん研究センター中央病院を中心とした多施設共同研究グループは、免疫関連有害事象の一つである肝機能障害に対して、ミコフェノール酸モフェチルの安全性および有用性を検証する、ランダム化比較医師主導治験を実施するそうです。因みに、本試験は、免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象に対する国内初の医師主導治験であり、ミコフェノール酸モフェチルの支持療法薬としての薬事承認を目指します、と述べています。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2026/0424/index.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

