2026.04.29
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カニの横歩きはいつ始まったのか
カニが「横歩き」するのはご存じの通り。でも、いつ「横歩き」を始めたのでしょうか?「約2億年前の共通祖先に由来し、多様化につながった可能性がある」と発表したのは、長崎大学総合生産科学研究科らの研究グループです。そして、「横歩き」はその後、現在に至るまで、多くの種で保持されてきたとも述べています。加えて、この横歩きがカニ類の多様化と繁栄に寄与した可能性があるとも述べています。とは言え、カニ下目の中には、前歩きを行う種も存在し、近縁のヤドカリも主に前に歩きます。さて、冒頭の疑問の「横歩きの行動」がいつ、どのように進化してきたかですが、本研究では50種のカニの移動データを取得。分類の結果、35種が横歩き、15種が前歩きと判断されました。続いて、これらの行動様式データを「344種10遺伝子配列に基づく最新の系統解析と統合し、解析単位を整理。その結果、「横歩き」は前歩きをおこなう単一の祖先から一度だけ進化し、その後維持されたことが示されたといいます。この横歩きが起源したと推定される約2億年前左右どちらにも素早く移動できる横歩きが捕食者からの逃避に関わる利点があると考えられるといいます。本研究グループは、本研究は行動形質が進化の過程でどのように獲得され、保持され、生物の多様化や繁栄に寄与してきたかを明らかにする重要な手掛かりとなるだろうと述べ、「今後は化石情報や横歩きの利点を調べる実験などを組み合わせ、横歩きの多様性の関係をさらに検証していきたい」と結んでいます。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/science/science450.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

