2026.04.22
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認知予備能って何?
右脳のIFG(下前頭回:かぜんとうかい)とTPJ(側頭頭頂接合部:そくとうとうちょうせつごうぶ)を中心としたネットワーク機能が、加齢による認知機能低下を抑える可能性がある、と発表したのは国立長寿医療研究センターらの研究グループです。加齢による脳萎縮と認知機能の低下は避けては通れない道ですが、たとえ脳が萎縮しても認知機能を高く保っている人がいるということは何を意味するのでしょうか?当プレスリリースによると、こうした特性は「認知予備能」と呼ばれているそうです。本研究では、地域住民高齢者832名(全員右利き)を対象に、MRI検査、認知機能検査、脳波検査を実施。その結果、右脳のある部位のアルファ波の活動増加と、側頭頭頂接合部と呼ばれる部位のベータ波の活動減少という脳の活動パターンが「大脳白質の体積と認知機能との関係を調整している」ことが明らかになったと述べています。つまり、たとえ脳が萎縮しても(大脳白質の体積が減少しても)、認知機能を保つことができるというのです。本研究グループは、今回の研究の成果によって、①比較的コストの低い、脳波を用いた測定が可能 ②認知症予防として認知予備能の変化を可視化 ③脳の活動パターンをトレーニングする、例えば瞑想などにより認知機能が保たれる、と述べています。そして、この認知予備能を反映した脳の活動パターンを明らかにしてトレーニングすれば、認知症を予防できる可能性がある、と結んでいます。
脳内の「右IFG(下前頭回)-TPJ(側頭頭頂接合部)」を中心としたネットワーク機能が、加齢による認知機能低下を抑える可能性が示唆されました | 国立長寿医療研究センター
SM

