2026.04.22
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加齢に伴い衰える頭皮の男性ホルモンを抑える働きを解明
「加齢に伴い衰える頭皮の男性ホルモンを抑える働きを解明した」と発表したのは、滋賀医科大学医学部皮膚科学講座及び同大学医学部解剖学講座の研究グループです。本研究では、脂腺が毛髪老化を抑える仕組みに着目したと述べています。具体的には、加齢に伴う毛髪・頭皮変化の背景として、これまで主に注目されてきた男性ホルモンの「活性化機構」ではなく、男性ホルモンの作用を弱める「不活性化機構」に着目したといいます。つまり、「加齢に伴って衰える頭皮局所のホルモン不活化機構を補うという、新たな治療・予 防戦略につながる可能性がある」と述べています。実は、男女ともに加齢に伴い毛が薄くなっていく原因は十分にわかっていないそうです。当プレスリリースによると、頭皮では男性ホルモン作用が毛包や脂腺の機能に影響すると考えられており、特にテストステロンから産生される DHT(活性化男性ホルモンのジヒドロテストステロンのこと)が薄毛を進行させる重要な因子として 注目され、実際にこの活性化機構を抑える薬剤は、薄毛治療に用いられて効果が示されていますが、こうした方法では全身の DHT 低下に伴う副作用が課題となることがあるとも言われています。今回得られた知見は、「加齢に伴う毛髪・頭皮変化の基盤理解を深めるとともに、頭皮局所のホルモン代謝異常という新たな視点を提示するものである」と述べています。本研究グループは、「今後、AKR1C (酵素群)活性の低下が毛包維持や毛髪変化にどのように影響するのかについて、脂腺を含む毛包モデルやオルガノイド系を用いてさらに検証を進める考えであり、全身のホルモン環境に広く作用するのではなく、頭皮局所を標的として全身への影響や副作用を抑えうる新たな治療・予防戦略につなげていきたい」と結んでいます。
https://www.shiga-med.ac.jp/sites/default/files/2026-04/20260416_pr.pdf
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

