2024.02.19
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膵臓がんにおける血液中の酵素活性異常の発見
「膵臓(すいぞう)がん患者の血液中における酵素活性異常を解析し、早期から観察される特異な酵素活性異常を見出した」と発表したのは、東京大学大学院薬学系研究科らの研究グループです。血液中の様々なタンパク質加水分解酵素の活性異常を1分子のレベルで網羅的に解析する方法を開発したということです。ご存じのように、膵臓がんは早期診断の困難さからその早期発見に資する血液中のバイオマーカー開発には多大な需要があり、本研究で確立された手法を用いて、疾患の状態変化を反映し得るバイオマーカー候補の発見につながったことは非常に意義があると述べています。今後は、本成果の社会実装に向けた取り組みや更なる1分子酵素活性バイオマーカーの発見に向けた研究の進展が強く期待されるだろうと結んでいます。