中央区立高齢者在宅サービスセンターマイホームはるみ 認知症対応型通所介護

2024.06.24

  • 活動報告

熱中症に注意② 人に備わっている体温を下げる機構

熱中症①では熱中症がいかに恐ろしいものであるかという事を中心にお話をしてきました。

今回は、人に備わっている体温を下げる機能についてお話をします。

人には皮膚から受けた刺激を脳に送り、脳からの指令により体温を維持しようとしています。また暑さのセンサーのようなものが様々な場所に備わっています。

こうした優秀なセンサーと複雑な伝達経路により人はある程度の外気温の差の中でも体温を一定に保つ事ができています。

寝不足はこの体温調節機能を低下させるといわれていますので、この時期の寝不足はとても危険です!

 

気温が高くなると体はどのような反応を起こすでしょうか。

 

人間の場合、汗をかくというのが想像しやすい反応かと思います。

熱は高い方から低い方へ流れるという性質があります。より高い深部の温度を下げるために血流を増やし、体表に近いところまで送る。これに加え汗を気化させて熱を奪う事で放熱します。汗をかくということは体液が体外に出るという事です。その為、喪失するのは水分だけではなく電解質も一緒ということになります。

だから熱中症対策には喪失した水分の補給だけでは不十分という事が言えますね。

ちなみに犬が暑い時にハァハァしているのも口を開けて水分を気化させて温度を下げようとしている反応です。

今回お話した、「温度を感じる」「温度を脳へ送る」「汗をかく」という機能は全ての能力です。

能力は疾患や加齢によって衰えます。その為、高齢者は熱中症リスクが高く更に注意が必要と言えます。 

これらの人に備わっている体温を下げる機構をもってしても間に合わない場合、体温が上昇し熱中症になるという事になります。

 

次回熱中症に注意③では熱中症の症状と対策をお話します。

マイホームはるみデイサービス:橋本

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