2025.07.31
- 活動報告
【南中野包括】多職種権利擁護勉強会~高齢者虐待~
7/30に地域の事業所さんをお招きして「権利擁護」をテーマにした多職種勉強会を開催しました。
第1回は「高齢者虐待」です。
20名以上の方にご参加いただき、医療・介護・福祉など様々な立場の方と一緒に考える時間となりました。
前半では、虐待の概要的な話からスタートし、「虐待の定義や種類」「虐待防止法」をあらためて整理しポイントを確認しました。
そして、事業所の皆さんから相談があった後にどのように支援が進むのか、「対応の流れ」について共有しました。
実際の事例も紹介し、具体的な場面をイメージしながら学びを深めました。
レクチャー後には、グループごとに「これまで経験した虐待にまつわる事例」を持ち寄ってディスカッション。
立場の異なる職種は、それぞれ違う視点で物事を見ていることを、あらためて時間する機会となりました。
私自身、とても印象に残った言葉があります。
「虐待という言葉、簡単に使ってはいけない。とてもデリケートなものだから」
重い言葉でした。
確かに、「これは虐待だ」と決めつけてしまうことで、ご本人や家族との信頼関係が崩れてしまうこともある。
だからこそ、慎重に、丁寧に、寄り添う姿勢が大切なんだと痛感しました。
また、もう一つ深く考えさせられたのは、虐待が疑われる場面での「本人の気持ち(意向)の揺れ」です。
受けている状況に対する感じ方は、ご本人自身も日々変わります。
だからこそ、「本人の意向を‶重ねて”確認する」というのは、とても繊細で難しい作業。
私たちは、“支援者”としてどう向き合えばいいのか、あらためて問われた気がしました。
学びを、実践へとつなげていくこと。
そして、目の前の人に丁寧に関わっていくこと。
当たり前のようで、とても難しく、でもやっぱり大切なことだと感じております。
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今年度はじめた権利擁護勉強会の一番の目的は、事業所の皆さんと更に身近な関係となり、気軽に相談したり連携しやすくなること。
気になる状態・見過ごせない状況を早めに相談しあえることは、利用者のおかれている状況を良くすることにつながります。
2回目、3回目と重ねて、事業所の皆様との意識や連携を高めていきたいと思います。