2025.07.16
- 活動報告
【南中野包括】スピリチュアルペイン・スピリチュアルケア①
他区で行われた介護者の会にて、玉置妙憂先生の講演を聴講してきました。
とても参考になったので、この場で少しですが、シェアさせて頂きます。
玉置先生は、中野区のお生まれで、夫の看取りをきっかけに出家、現在は看護師、僧侶、スピリチュアルケア師、ケアマネ、など多岐にわたりご活躍されています。
私がイメージするスピリチュアルは、前世や霊的なものでした。
玉置先生が言うスピリチュアルペインとは、実存の危機 = 存在そのものが揺らぐ = 自分のあり様を肯定できない事 だそうです。
もっと身近に落とし込んでいくと、なんで自分だけこうなってしまったのか、大切な人を亡くした際にもっと何かできたんじゃないか、という思うことも、スピリチュアルペインだそうです。
家族や社会に生きている事に許しを乞うのは日本人独特の文化だそうです。
スピリチュアルペインの特徴
①答えがない
②聴いた人もダメージ受ける。(例 早く死にたい、いつまで生きていたいなど)
。
ケアする家族も傷ついている。
「ケアする人がケアされなければいけない」という言葉がとても印象的でした。
もっと優しくしてあげれば良かった等、後悔の想いは、とにかく言葉にして話す事、が有効だそうです。
そういうことがあったと、話せば話すほど過去になりそれがその人の経験値になるそうです。
そうすることによって、トラウマにならずに、フラッシュバックにつながらないそうです。
先生自体も、夫の介護では、最後脳に転移したため、家中で放尿や脱糞など苦労されたそうです。
そんな時には、ご主人の干支が馬であったのにかけて、牧場警報と名付けて、最後は面白がったそうです。
そんな先生も、介護が終わった今だからこそ言えると話されていました。
誰かにこの気持ちを聞いてもらいたかったそうです。
本日は、家族会介護者の会の中での講演会でした。
このような、介護が終わった方が語る事、真っただ中にいる方が、苦しみを吐露する場所、改めて大切だと痛感してきました。
先生から、セルフスピリチュアルケアという少し楽になるかもしれない提案もお聞きしました。
語り切れないので、次回でお伝えさせていただきます。