中野区南中野地域包括支援センター

MINAMINAKANO

2025.06.18

  • 活動報告

【南中野包括】「おしゃべりカフェ」つながりが生む安心---介護と地域のちから

今回のおしゃべりカフェでは、介護をめぐるたくさんの「気づき」と「共感」がありました。

参加者同士の会話から、日々の暮らしの中で感じることや、悩み・そして感謝の気持ちまで、温かいエピソードが飛び交いました。

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ある参加者の方は、お姉さんの急な心身の衰えと、認知症の診断について話してくれました。

元気だった姉が、あれよあれよという間に変わってしまったという戸惑いと、自分も認知症になるのではないかという不安が溢れ、認知症という言葉の重みと共に

予防の側面からも「人とのつながりを保つこと、どう保っていくか」が大切だと気づかされたと話してくれました。

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また、別の参加者は、実際に介護サービスを受ける側としての体験を語ってくれました。

入浴や家事、健康管理に来てくれる医療職の方の丁寧であたたかい対応に、感謝したそうです。

「こんなに行き届いた支援があるとは思わなかった」と、目を潤ませながら語っていたのが印象的でした。

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都会ではどうしても、人とのつながりが希薄になりがち。でも、だからこそ、こうした“接点”を持つことがとても大切です。

日々の不安を誰かに話すだけで、心が少し軽くなったり、次に進む力が湧いてきたりします。

話題に上がったのは、歌手・橋幸夫さんが軽度認知症を公表したというニュース。

去年の夏頃から「ステージで2曲ほど歌詞が出てこなかった」と感じたことがきっかけだったそうです。

今も歌手活動を続けているとのこと。公表に踏み切った背景には、周囲の理解と支えがあったからこそと思われます。

参加者の皆さんからも、「周囲の理解が何よりも大事」「隠さずにいられる社会が理想」という声が多く聞かれました。

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地域包括支援センターでお仕事をさせていただいていると、中野区の地域のつながりの強さと、住民の方々の“底ちから”を感じる場面に多く遭遇します。

役割を持つこと、例えばボランティア活動などが認知症等の予防になること・・・そんな活動に参加できる機会がたくさんある町それが、中野区なんだと思います。

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最後に、おしゃべりカフェのスタッフさんから紹介された「つまむ力が弱くなっても蓋を開けることができるアイデアグッズ」には、参加者のみんなさんが「これはいい!」と感心されていました。

小さな工夫が、日常生活を支える大きな力になることを実感しました。

今回伺ったカフェはこちら
■おしゃべりカフェ
 https://nakanoshakyo.com/nakanoinfo/result/?did=13874

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