2024.08.22
- お知らせ
【久末居宅】刈払機(草刈機)の作業中の事故に注意!
国民生活センターより刈払機(草刈機)の作業中の事故への注意喚起です。
出典:国民生活センター ホームページ
刈払機について
刈払機は、エンジンまたはモーターを動力源として、高速回転する刈刃により草を刈る機器です。刈刃は一般的に反時計回りに回転しており、左側の前3分の1の部分で、刈払機を右側から左側に振った際に草を刈り、左側から右側に振る際には草を刈りません。また、刈刃の先端から右側90度の範囲が、障害物などに接触すると、回転方向の反対側(右側)に跳ね返される「キックバック」が発生することがあります。
医療機関ネットワークに寄せられた事故情報
医療機関ネットワークに寄せられた事故事例29件について、事故状況を独自に分類すると、刈刃に触れた事故が17件(59%)、飛散物による事故が11件(38%)、その他の事故が1件(3%)でした。また、刈刃に触れた事故17件の原因を調べたところ、転倒が原因となった事例が2件(12%)、刈払作業者に別の作業者に接近したことが原因となった事例が2件(12%)、キックバックが原因となった事例が1件(6%)、異物の除去中に刈刃が回転したことが原因となった事例が1件(6%)で、原因不明なものが11件(64%)でした。
転倒により刈刃に接触した事例
自宅の裏山で刈払機を使用していた。斜面でバランスを崩し誤って刈払機が右大腿部に当たった。右大腿部に長さ30cmの切創。
刈払作業者に別の作業者が接近して刈刃に接触した事例
同僚の草刈り作業が終わったと勘違いして同僚に近づき刈払機にて受傷。右下腿、膝下5cmに15cm程度の挫創あり。
キックバックにより周囲の作業者に刈刃が接触した事例
同僚が刈払機で作業中に、飛び石がないように隣でネットを持っていた。刈払機が固いものにあたり、はねて下腿に接触した。
刈刃に絡まった異物を取り除く際に回転しはじめた刈刃に接触した事例
刈払機に挟まった草をエンジンは切らずに取ろうとしたところ、刃が動いて左指趾を切ってしまった。
飛散物により作業者が受傷した事例
1カ月前に刈払機にて草刈りをしていた際に左膝に刃の破片が当たった。
飛散物により作業者以外が受傷した事例
工場敷地にて草刈りをしている脇を通り過ぎた時に鼻に金属片が刺さった。土手ののり面に埋まっていたネットフェンスであった。
テスト結果
医療機関ネットワークに寄せられた事故情報を参考に、刈払機特有の事故状況を再現しました。
刈刃に接触した事故の再現
刈払機を装備した作業者が後方に転倒した場合、刈払機が身体に引き寄せられ、作業者の脚に刈刃が接触することがありました。
刈払作業者が刈払機を運転したまま振り向いた際に、背後の作業者に気付いた時にはすでに刈刃が接触した状況になりました。
刈刃が障害物に接触するとキックバックにより刈払機の先端が右側に強く跳ね返され、一瞬で背後の作業者に接触した状況になりました。
エンジンをかけたまま刈刃に絡まった草を取り除いたところ、取り除いた瞬間に刈刃が回転することがありました。
飛散物による事故の再現
小石の最大飛散距離を調べたところ、4枚刃が約54m、ナイロンコードカッターが約35m、8枚刃が約25m飛散することが確認されました。
チップソーでは小石は大きく飛散はしませんでしたが、チップが破損し飛散することがありました。
ナイロンコードカッターで、多量の小石を飛散させると約15mの範囲内に飛散することが確認されました。
消費者へのアドバイス
刈払機を使用する前に必ず取扱説明書を確認して使用方法や注意点を理解し、機器の点検を行って正しく使用しましょう。
事故を防ぐために、刈払作業に必要な服装を整えてから作業を行いましょう。
刈払作業中は滑りにくい作業靴を使用するとともに、ほかの作業場所に移動するときには、周囲の安全を確認し、刈刃が回転しない状態にしてから移動しましょう。
刈払作業中の作業者には近づかないようにしましょう。刈払作業者に近づく必要がある場合には、視界に入るよう前方から近づくか、刈刃が届かない範囲から笛などで大きな音を立てて接近を知らせましょう。
キックバックを避けるために往復刈りや大振りを避け、障害物が多い場所ではナイロンコードカッターを使用しましょう。
刈刃に草などが絡まって回転が停止した場合には、必ず刈刃が回転しない状態にしてから除去しましょう。
人や物の近くで刈払作業せざるを得ない場合には、飛散防止ネットを使用するなど、十分な飛散防止対策を行いましょう。また、刈払作業者は15m以内に人が近づいた際には、人が離れるまで刈払作業を中断しましょう。
自然が多い土地柄、草刈り作業をよく目にします。作業時はじゅうぶんに注意いただければと思います。
【久末居宅介護支援センター M】