今回は、福祉用具でセニアカーのレンタル希望があった方を訪問してきました。

加齢による下肢筋力低下により屋外歩行が困難になっており、同居の息子さんに負担をかけていると気にされていました。

セニアカーで買い物や床屋などへ自分で出かけ、少しでも息子さんの負担を減らしたい、というご意向でした。

介護保険での福祉用具貸与（レンタル）は、軽度者（要支援1・要支援2・要介護1の方）は車いすなどの種目（レンタル品）は、介護保険給付外の対象外となっています。

例外的にレンタルを認められる場合があり、今回のセニアカー等も例外給付の対象となります。

利用の前提として、以下４点が必要になります。

１．認知症の有無

２．交通ルールの理解・遵守

３．自宅周辺の環境（交通量の多い幹線道路、踏切、坂道や交差点等）

４．操作方法や管理（充電等）についての理解

今回希望された利用者さんは、高齢ながら数年前まで車の運転もしていらっしゃいました。

福祉用具業者や関係者、ケアマネが立ち会いのもと試運転をしてみたところ、きちんと操作や周囲の安全確認も行えていました。主治医からもセニアカーの操作は可能とのご意見をいただきました。

利用の必要性、安全性等について担当者会議で検討した結果、レンタルを開始することになりました。

お店によっては、店内にセニアカーが入れずカートで買い物をする必要もあるので、下肢筋力向上のため、リハビリ特化型デイサービスも利用することになりました。

セニアカーを利用することで、活動範囲が広がり、身体機能や意欲の向上にも繋がれば、と期待しています。

荒川地域包括支援センター　U

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