練馬区立はつらつセンター豊玉

2024.05.01

  • 活動報告

介護予防実践講座 第1回【安全に椅子に座る 楽に立ち上がる】 

介護予防講座と管理栄養士による健康寿命を考えた栄養講座

【安全に椅子に座る 楽に立ち上がる】

まずは、ゆっくり椅子を使ったストレッチ体操から立位の筋力体操へ。

基本の椅子からの立ち上がり方と腰に衝撃の少ない安全な(圧迫骨折予防の為の)座り方を皆さんに説明後実践して頂きました。

そして朝一番に布団から立ち上がるための動作を覚えて頂きました。血圧の変動をより少なくするためと腰に優しい起き方です。

仰臥位から起き上がりたい方向に首を向け、ひざを倒し側臥位になったら、肘(前腕全体)ともう片方の手首を支点に上体を起こします。

ゆっくり上体を起こすことで急激な頭部からの血圧降下を防ぐ予防になり、腰にも優しい起き上がり方です。

参加者様からは、「病院でも教わったのに忘れてしまったので今回実践できて良かった」「何回もやったから覚えた」という感想を頂けました。

転倒の原因と予防について

ここから、転倒の原因と予防についてのお話しをし、居室で注意する点や突発に声かけされた時の対応など転倒に繋がる注意事項を皆さんで考えました。
高齢者の救急搬送の原因になっている8割が転倒によるもので、事故発生場所が住宅等居住が1位です。

筋力体操とバランス体操、ステップ体操

次に、転倒防止に必要な筋肉に注目し、5つの運動を行いました。
①腸腰筋 ②大腿四頭筋 ③前頸骨筋 ④中殿筋 ⑤大殿筋を鍛える体操です。
椅子に座りながら無理のない優しい体操ですがこれが案外つらいのです!
筋肉に効いてるというわけなのですね(^_-)-☆
そしてバランス感覚を整える体操にステップ反応が出やすくなるための足のステップ体操を行いました。

・・・・・ 休憩を挟んで、2階の調理室に移動します。

次は管理栄養士秋山先生によるバランスの良い食事と健康寿命について

コンビニのおにぎりと自家製のおにぎりの違いやお米の糖質について、糖にも性質があるのを知りましたね。 

実 食!

ここで管理栄養士さんと調理師のボランティアさんが作って下さった具だくさんのお味噌汁に、各自で握って頂いたゆかり入りおにぎりの試食となりました。
具だくさん味噌汁には人参・大根・白菜・まいたけ・小松菜・
長ネギ・鶏胸ひき肉の生姜団子・お豆腐(木綿)8種類もの材料が入っていました。ほろほろに煮えた大根や生姜味の効いたひき肉団子は絶品でしたね ダシは昆布のみで味噌は麹味噌で優しい味でした(^^)
皆さんからお代わりの声もあり「いつも1人で食べているけど今日は大勢で楽しいわ」おしゃべりしながらの食事は心も弾みますね。

お米の力と野菜の美味しさを満喫された後は、再び1階に降りて車椅子操作について学びます。

車椅子を押してみよう、乗ってみよう

車椅子の各名称と役割に、ブレーキの大切さを事例と共に説明させて頂き、さぁ実践です!

車椅子に触れるのは初めてという方も多い中、膝の手術で自走も出来る方も!
自分が乗ってみると案外目線が低いのと、屋外に出た時に道路に軽い傾斜があるのに気づかれました。
センターの周りをゆっくり交代しながら押して傾斜や階段での操作も其々希望の参加者様に試して頂き、杖歩行で慣れた方が車椅子を押して歩行器もいいかもしれないと言われたので補助具の見直しにも繋がるようなら包括の相談員さんやケアマネさんに相談して頂くようお伝えしました。

屋外での坂道は、後ろ向きで後方を確認しながら一歩づつブレーキを掛けながら下って行きます。
ティッピングレバーの使い方やブレーキのかけ方、使うタイミングは押す機会が多ければ多いほど身に着くので、また機会を作り繰り返し車椅子講座は行って行きたいと思います。

参加者の皆様、3時間強と長丁場でしたがいかがでしたでしょうか。
実体験できると楽しいし、記憶に残るのではないかと考えております。

次回は5月19日(日)午後1時~4時で、課題は【尿失禁予防と栄養講座】です。
申込期間は15日までなので奮ってご応募ください。

担当:秋山敦子管理栄養士・呉調理師・山﨑介護福祉士/介護予防運動指導員 

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