2025.10.19
- お知らせ
【季節の節目】もうすぐ「秋土用」!この時期に気を付けたいこと
間もなく「立冬(りっとう)」を迎えますが、その直前の約18日間は、季節の変わり目である「秋土用(あきどよう)」と呼ばれます。
(参考:2025年の秋土用は 10月20日(月)~ 11月6日(木)です)
「土用」というと、夏の土用の丑の日(うなぎを食べる日)が有名ですが、実は四季すべてにあります。古来より、季節の変わり目には体調を崩しやすいとされ、昔の人はこの時期を大切に静かに過ごす習慣がありました。
本格的な冬を迎える前に、私たちが心身ともに整えるために、「秋土用」の過ごし方について知っておきましょう。
1. 体調面:夏の疲れを長引かせない
秋土用は、厳しい夏の疲れがどっと出やすく、「秋バテ」になりやすい時期です。また、朝晩の冷え込みも加わり、風邪を引きやすくなります。
寒暖差に注意し、内側から温めましょう
「冷え」を防ぐ服装を: 厚着をするのではなく、カーディガンやひざ掛け、マフラーなど、脱ぎ着しやすいもので細かく温度調節をしましょう。首元や足首など、「三首」を温めると効果的です。
温かい食事で胃腸を労わる: 夏の冷たい飲み物や食事で疲れた胃腸を休ませるため、温かい汁物や煮物などを積極的に摂りましょう。
【土用辰の日の食べ物】 秋土用には、「辰の日(たつのひ)」に「た」のつくものや「青いもの」を食べると良いという風習があります。

無理は禁物!ゆっくり過ごしましょう
土用期間は、心身ともに不安定になりがちです。
予定を詰め込まず、いつもよりペースダウンして過ごす
十分な睡眠をとり、体を休める
散歩や体操など、軽い運動で体を整える
無理せず、ゆったりと過ごすことが、何よりの養生になります。
2. 生活面:昔から伝わる「土用期間の禁忌」
古くからの教えでは、土用期間は「土を司る神様(土公神)」が土の中にいるため、土を動かしてはいけないとされていました。
土いじりや新しいことは控えめに
現代の生活で全てを守る必要はありませんが、季節の節目に大きな行動を避けるのは、理にかなっています。
土を動かす作業(地鎮祭、増改築、土いじりなど)
庭の本格的な手入れや、大規模な草むしりは、土用の期間を避けたほうが良いとされてきました。
新しいことのスタート
大きな引っ越し、新しい習い事を始める、大きな契約をするなど、環境が大きく変わるような行動は、体調が安定する期間を待ってからにするのが無難です。
(※ただし、土用期間には「間日(まび)」という、土を動かしても差し支えない日もあります。気にされる方は調べてみましょう。)
季節の変わり目を健やかに過ごし、気持ちよく冬を迎えられるよう、この秋土用期間はご自身の心と体に耳を傾けて大切に過ごしましょう。

