2025.10.11
- 活動報告
~昭和の懐かしい風景~木版画展 昭和100年記念
10月11日(土)、木版画展を開催しました。
11日(土)より13日(月・祝)までの3日間、堂々と木版画展がスタートしました。
目を引くのは明治から昭和にかけて活躍した和田三造氏(わださんぞう)の木版画です。
洋画家、版画家で大映映画「地獄門」(昭和28年)で色彩デザイン・衣装デザインを担当。第27回アカデミー賞衣装デザイン賞も受賞されま した。
そんな立派な経歴もさることながら魅力的なのは昭和14年に制作した可愛らしい木版画たちです。 昭和職業絵尽(しょうわしょくぎょうえづくし)の数々です。
昭和初期 戦前の職業風景、庶民の暮らしなどが可愛らしく温かい人間的な趣きとなって描かれています。
木版画とは思えないです。絵筆で描いたようです。色味や絵のグラデーションも素晴らしいと感動しました。
伝統的な木版技術を受け継ぎながら原画制作の画家・彫師(ほりし)刷師(すりし)たちが
何十にもわたる工程を経て彩色し出来上がった 作品なのだということ、この展覧会で初めて知りました。
もう一人ご紹介したいのは、昭和初期の浮世絵師・版画家 川瀬巴水(かわせ はすい)氏 です。
この方の作品も本当に素晴らしく、思わず立ち尽くしてしまうほどの美しさ。
光の表現が見事で、作品の中に吸い込まれるような感覚を覚えます。
中でも、目黒川にかかる大正橋を描いた版画は、ぜひ皆さんにもご覧いただきたい一枚です。
「日本のアートは本当に素晴らしい!」――そう実感した一日でした。
北品川ゆうゆうプラザ 大山

