2024.09.28
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- 活動報告
品川宿講座 品川宿(しながわしゅく)と豊かな海や水運を知ろう
9月25日(水)第二回 「品川宿と豊かな海や水運を知ろう」の講座を開催しました。
講師には郷土研究会 品川 見・聞・楽の代表 海老原 晶子氏をお迎えし興味深いお話の数々を伺いました。
始めに「品川宿の漁業」「品川宿の海苔の養殖」についてです。現在の品川では考えられないことですね。
皆さん一様に「へえ~」「ふうん~」という声を発していらっしゃいます。やはり驚きのテーマです。
海苔、白魚、干しひらめ、黒鯛、穴子など江戸の町に魚を供給するために盛んに漁をしていたそうです。
上方から漁師を江戸まで連れて来て上方の漁法(網など使用)を取り入れたとのことです。食の力は凄いですね!
将軍の食を支えていた町だったんですね。驚くことに現代でも目黒川下流で黒鯛がとれたそうです!写真も見せていただきました。
さすがにこの黒鯛は食べないでリリースしたそうです‼この時も皆さんから「へえ~~」という声が上がりました!
現代でも豊かな漁場なんですね。この環境を守っていきたいと思います!
次のテーマは「品川の海苔養殖」です。ええツという驚きのテーマです。
江戸前期から昭和38年まで海苔の養殖をしていたんですね。品川海苔は特別に美味しかったそうです。
利用者さんからも「主人は品川で海苔の養殖をしていたのよ」と聞きました。奥様はとれた海苔を干すので朝も早起きされたそうです。
海を埋め立てたので養殖ができなくなってしまったとか。残念です。
品川浦は江戸城に鮮魚を納める役目があり発展し「浅草海苔」は大森・品川でとれていて浅草海苔の生産地が品川だということは
みんなの知るところだったそうです。江戸一番の消費地である浅草で「浅草海苔」として販売したほうがブランド力があり売れたとのこと
品川の海苔は「品川海苔佃煮」という商品名で売ったそうです。売り方も考えたんですね。江戸の人は面白いですね。
他に「へえ~」というお話ですが「品川神社」はなぜ高台に建っているのか❓
高台にあるのは海を見て行き来する船から税を取っていたからだと言われているそうです。こま犬の頭に燭台がついているのは
灯台の役目を果たしていたからではないかと言われているそうです。暗い海から蠟燭の光が見えたら船の人達は安心するでしょうね。
その他「品川の産業について」 江戸切子の発祥の地は北品川 「品川硝子製造所」が明治9年~明治25年まで建築用硝子など作って
いました。旧東京駅の赤煉瓦は「品川白煉瓦株式会社」制作の物です。
産業についても品川は活躍していたのですね!
講義が終わると「海苔養殖」など浮世絵の塗り絵を皆さん描きはじめました。海苔の生産工程から販売・消費(食卓のお食事風景)まで
1枚に描かれた面白い塗り絵です。前回よりリラックスして楽しそうに描かれているご様子です。お喋りの声も聞こえてきます。
皆さん雰囲気に慣れてきたようです。次回が楽しみです。お申し込みお待ちしています♪
第3回は「品川宿の魅力的な文化を知ろう」
日時:10月30日(水) 14:00~16:00
対象:品川区民の方(小学生以上も大歓迎) 費用:無料
申込:9月25日~直接来館または電話にて 定員30名 持ち物:色鉛筆
ご参加くださった皆さま、先生、サポートの方々、ありがとうございました!!
北品川ゆうゆうプラザ 大山