2024.02.09
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高齢者こそ高カロリー摂取を!
基礎代謝や運動代謝が落ちる高齢者、本来低カロリーでもよさそうなものの、実際にはその反対で、カロリーをしっかり摂る必要がある、と訴えるのは医療法人社団悠翔会理事長の佐々木淳氏。少し前の東洋経済新聞の記事に教えられました。では、どうして多くのカロリーが必要なのでしょう。その理由は、高齢者の場合、「病気や炎症などによって消耗されているエネルギー」を考慮しておく必要があるからだそうです。持病や炎症を抱えて多くの量のカロリーを消費してしまっているのだとか。同記事によると、がんになると「がんがエネルギーをどんどん消費してしまう」といいます。ゆえに病気を抱えている人は、余分なカロリーを確保しなくてはならないと述べています。因みに、もし風邪を引いてしまい、熱が出れば、体温を1度上げるのに必要なカロリーは約200キロカロリーだそうです。つまり、「食欲がないからおかゆでいい」は禁句。いざという時のためにも、常日頃から十分なカロリーを摂るよう心がけること、と訴えています。もうひとつ教えられたことは、「高齢者が筋肉を守っていくためには、体重が50キロなら1食当たり20グラム、1日当たり60グラムはたんぱく質が必要」ということです。ともあれ、高齢者は低カロリーでよいという誤った常識を捨てて、高カロリー、高たんぱくの食事を摂るようにアドバイスしています。若者に負けない「食欲」で、高齢者もファイト!ですね。