2024.02.09
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高齢者の体脂肪と血糖値の関係
順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学らの研究グループは、文京区在住の高齢者1,438名を対象とした横断研究により、「内臓脂肪蓄積が高齢期の糖代謝異常に強く関連する因子であることを明らかにした」と発表しました。具体的には、①高齢期では加齢に伴い、インスリン抵抗性が増加、膵β細胞機能が低下していることが判明 ②インスリン抵抗性や膵β細胞機能低下に、内臓脂肪蓄積や遊離脂肪酸が最も関連していることが判明したとのことです。本研究グループによると、高齢化によって糖尿病発症率が増加している中、「65歳以上の高齢期における加齢の糖代謝への影響、そしてその重要な関連因子についての知見が不足していた」との背景から、今回の調査研究を行ったとのこと。そして、高齢期における内臓脂肪蓄積が糖尿病発症に関連していることが明らかになったことで、予防医学の観点からも極めて有益な情報になるだろうと述べています。
高齢者の体脂肪と血糖値の興味深い関連性が解き明かされる|ニュース&イベント|順天堂大学 (juntendo.ac.jp)