港区立高輪いきいきプラザ

2024.02.09

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高齢者と骨折

高齢者にとって骨折は切っても切れない大きな問題です。それが高齢であればなおさらです。骨粗しょう症、脊柱管狭窄症、そして転倒。さて、そうなってしまったらどうすればよいのでしょうか。「リハビリ主治医の力量によって患者さんの回復度合いは大きく変わる」と話すのは、ねりま健育会病院院長の酒向正春氏。日刊ゲンダイヘルスケアの記事(2月9日付)に掲載されていました。高齢者が骨折すると、骨折の箇所にもよりますが、長期間の安静を強いられ、「寝たきり」になってしまうリスクがあります。上述の酒向院長は、「それを防ぐためにも、迅速な治療とリハビリが重要」と断じます。近年、高齢者の脊椎の手術も安全で良好な結果が出ているとか。「適切な手術とリハビリを受けることで、しっかり回復できる」と述べています。
もちろん、「身体機能や認知機能が衰えているため、十分なリハビリを行えず、思ったように回復しないケースもあること」も事実。ただ、
「骨折の手術後でもきちんとリハビリを行えば元の状態には回復できる」可能性があることも事実です。先生は、「骨折して手術を受け、回復期で適切なリハビリを行うと、骨折前の弱っていた段階でなく、その前の元気に活動していた頃の状態まで回復するケースが起こる」とポジティブ思考で訴えます。高齢だからとすぐにあきらめないことでしょうか。骨折したことで、寝たきりになり、介護が必要になる高齢者が一人でも多く減ると良いですね。

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