2024.02.09
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冷え性と漢方薬
女性に多い「冷え性」。腰や手足などが冷たく感じ、痛みを伴うこともあるようです。その原因は、女性ホルモンの乱れや自律神経の失調などさまざま。慶應義塾大学医学部漢方医学センターらの研究グループは、二つの遺伝子が冷え性のリスクと関連していることを突き止めたそうです。これらの遺伝子は、冷え性に関連するタンパク質の発現量を変化させることで、冷え性のリスクを高めると述べています。このタンパク質は温度だけでなく痛みの感度にも関連しているとか。また、冷え性の患者がさまざまな疼痛を合併していることを説明できるとも伝えています。本研究グループは、一部の生薬がこのタンパク質の作用に影響すると考え、漢方薬が冷え性に有効であるメカニズムの解明に役立つだろうと述べています。
網羅的なゲノム解析で成人女性の冷え症と関連する遺伝要因を発見:[慶應義塾] (keio.ac.jp)