2024.02.07
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コロナと脱マスク社会
熱帯の海に広く分布している海水魚のクマノミ。その愛らしい姿から水槽で飼育する愛好家も多いはず。そのクマノミは、侵入してきた魚の帯模様を数えて脅威のレベルを判断し、イソギンチャクのコロニーで「社会的ヒエラルキーの判断材料としている可能性がある」と発表したのは、沖縄科学技術大学院大学らの研究チームです。海の中で自由に泳ぎ回り、ぼんやりと周囲の環境に反応しているように見えるクマノミですが、私たちが想像している以上に認知能力が高いということです。例えば、カクレクマノミは、自分と同じ3本の帯模様を持つ魚に対する攻撃行動の頻度と持続時間が最も高かったそうです。逆に、1本または2本の帯模様を持つ魚に対しては最も低かったことを確認しました。つまり、侵入者の種類を認識するために、帯模様の数を数えることができるのです。本研究は、「クマノミのような魚の行動など、海洋生態系の生物一般について私たちの知らないことはまだまだたくさんある」と述べています。