2024.02.07
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口腔細菌と大腸がん
「腸内細菌の『飛び道具』が大腸がんの原因」と発表したのは、東京大学医学部付属病院らの研究グループです。今まで腸内ゲノム解析から口腔内細菌の一種であるA・オドントリティカスが大腸がんの発がんに関与していることは知られていましたが、本研究ではこの細菌が腸管上皮細胞の炎症を起こすこと、その細胞内の活性酸素種を増加させ、DNA損傷をもたらすことで発がんを引き起こす可能性を示したとのことです。これらの研究成果は、慢性炎症と損傷を介した細胞を特定し大腸がんの発症の初期段階を明らかにしたこと、そして大腸がんにおける腸内細菌に関する今後の研究や治療法などに役立つだろうと述べています。