2026.06.10
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一歩引いて見れば議論は変わる?
「一歩引いて見る」と議論は変わるそうです。どういうことかというと、「集団意思決定では、俯瞰的な視点から議論することが重要ですが容易ではなく、三人称視点(第三者視点)から自己の体験を観察していることを想像することが、俯瞰的な視点で自己の体験に向き合う有効な手段である」そうです。これをふまえ、「バーチャル空間にて三人称視点で議論することが集団意思決定に及ぼす影響を、一人称視点と比較する実験によって明らかにした」と発表したのは、早稲田大学人間科学学術院らの産学共同研究グループです。さて、三人称視点は、(1)意思決定の質(自己の最終意見がグループのコンセンサスと一致した程度の向上、他者の最終意見を推測できた程度の向上)、(2)コミュニケーション行動(会話の流れを調節するためのジェスチャー行動の増加)、(3)参加者自身の認識(グループ内に生じた葛藤の減少、グループ内の感情の相互依存性の減少)に影響を及ぼすことが分かったと述べています。つまり、三人称視点は、「対立が生じやすい局面には有効である一方で、共感が重視される局面には有効でないことが示唆された」と述べています。加えて、バーチャル空間における三人称視点は、グループをより円滑で合意形成しやすい意思決定へと導き得るとも述べています。ともあれ、集団の中で一人ひとりが自己の利得や価値観などにとらわれず、俯瞰的な視点から議論に関わることは重要ではあるものの、決して容易ではありません。本研究では、「三人称視点は、対立が生じやすい局面には適する一方で、共感が重視される局面には適さないことがわかった」といいます。例えば、メンタルヘルスやカウンセリング面談、チームビルディングや関係改善を目的とした対話、従業員や住民の意見を聴く参加型会議などには適さないことが予想されるということです。
https://www.waseda.jp/inst/research/news/84568
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

