港区立高輪いきいきプラザ

2024.01.31

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骨粗鬆症等に有意に働く物質を特定

新潟大学院医歯学総合研究科高度口腔機能教育研究センターらの研究グループは、アメリカおよびドイツの大学との国際共同研究を実施し、「マクロライド系抗菌薬とマクロライド系抗菌薬から合成した非抗菌性誘導体EM-523」が、骨の再生・回復に働くことを歯周病と骨粗鬆症の老齢動物モデル実験で明らかにしたと、発表しました。因みに、マクロライド系抗菌薬は、「細菌などのタンパク質合成を阻害し、細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬剤」のことです。今回の研究の成果として、次の点を挙げています。①マクロライド系抗菌薬および誘導薬EM-523は、骨再生に重要なDEL-1を誘導する。②これら薬剤の7日間の投与により老化で減少した歯を支える骨を再生させる。③これら薬剤の8週間の投与により、老化による骨粗鬆症を改善させる。④老化に伴い減少した骨の再生剤や骨粗鬆症の治療薬としての展開が期待される。ともあれ、本研究により、「歯周病や骨粗鬆症などの骨が加齢とともに減弱する疾患に対し、有効な薬剤の開発研究が促進される」と期待を寄せています。

 

 老化に伴う骨粗鬆症等における骨の再生・回復に働く物質を特定-歯周病や骨粗鬆症の治療薬開発促進に期待- | 成果 | ニュース - 新潟大学 (niigata-u.ac.jp)

240123rs.pdf (niigata-u.ac.jp)

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