2024.01.31
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生分解性プラスティックは深海でも分解
海に大量に流入するプラスティックのごみ。海流に乗って何千キロも流され、浮遊し、その一部は深海に沈むともいわれています。この「海洋プラスティック問題」は、私たちの食生活にも深くかかわっています。そうした中、「生分解性プラスティックは深海でも分解されることを実証した」と発表したのは、群馬大学、東京大学らの研究グループです。本研究では、静岡県の初島沖など全国の数か所の海で、様々な生分解性プラスティックが微生物により分解されることを世界で初めて明らかにしたということです。生分解性プラスティックには無数の微生物がびっしりと付着し、時間とともに生分解が進行する様子が観察できたそうです。今回発見した分解微生物は、世界中の海底堆積物に生息していることも同時に分かったとか。本研究グループは、「将来の海洋プラスティック汚染の抑制に貢献できる優れた素材として、生分解性プラスティックの研究開発を進めたいと述べています。