港区立高輪いきいきプラザ

2026.03.18

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心不全の早期診断とは?

心臓が全身の臓器に十分な血液を送り出せなくなる状態を「心不全」と呼びますが、心不全そのものは病名ではありません。とはいえ、高齢化に伴って世界的に患者数が増加しているそうです。現在、心エコーや CT、心筋生検などが心臓の評価に用いられていますが、これらの多くは心臓の形態や動きの変化を捉える方法であり、症状が現れる前の早期段階で異常を検出 することは必ずしも容易ないそうです。そこで、岐阜大学大学院医学系研究科 放射線医学分野らの研究グループは、「活性酸素と反応する造影プローブを用いたin vivo DNP-MRI(体内の臓器の解剖学的情報を可視化する量子超核偏極MRI技術)により、心筋細胞の機能低下や形態変化が現れる前の段階で、心臓内のレドックス状態(酸化還元)の変化を検出できるかを検討した」といいます。その結果、マウスの実験で心不全モデルを作るために用いられる抗がん剤のドキソルビシンを投与したあと30分後という極めて早い段階で、心ミトコンドリア由来の活性酸素の発生を示唆する信号変化を捉えたそうです。本研究グループは、「これらの結果から、in vivo DNP-MRIは心機能低下や組織学的変化に先立って心臓内の活性酸素増加を可視化できる可能性が示され、心不全の『超早期徴候』を捉える新しいイメージングバイオマーカーとしての応用が期待されます」と結んでいます。

量子超核偏極(DNP)MRIを用いた心不全の早期診断法 | 研究・採択情報 | 岐阜大学

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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