2026.03.18
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パンデミックと胃がん健診
「新型コロナウイルス流行下でも、がんリテラシーがあり、自分のリスクを認識し、周囲に勧められている人は胃がん検診の受診意欲が高く、実際の受診にもつながっていた」と発表したのは、筑波大学人間系の研究チームです。加えて、「ウイルスへの恐怖は短期的に受診意欲を高めましたが、時間がたつと受診行動を抑える可能性が示された」とも述べています。実は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下、多くの国でがん検診を受ける人が減少したといいます。本研究チームは、そのような状況における人々の心理が、胃がん検診の受診行動にどのように影響するかを調べたそうです。実際、新型コロナウイルスの感染が続きながらも社会経済活動の再起が模索され始めた2022年に実施。日本の40〜69歳を対象に2回の調査を行い、「自分は胃がんになるかもしれないという認識(がんへの脆弱性の認知)」「家族や医師からの勧め(行動のきっかけ)」「胃がん・検診に関するリテラシー(健康リテラシー)」の三つの心理的要因が、検診を受けようという気持ちや実際の受診につながるかを分析したそうです。また、「いつ・どこで受けるか」といった具体的な計画や、新型コロナに対する恐怖の影響も検討したとか。その結果、明らかになったことは次の通りです。「胃がん・検診に関するリテラシー」があり、自分のリスクを認識し、周囲から勧められている人ほど受診意欲が高くなり、その後の実際の受診につながっていたこと。さらに、受診行動の具体的な計画を立てている人ほど実際に受診していたといいます。とは言え、新型コロナへの恐怖は短期的には意欲を高めたものの、時が経つと受診行動を抑える可能性も示されたとか。本研究グループは、「新型コロナなどの感染症の流行時であっても、不安をあおるだけでなく、正しい知識や具体的な行動の手段を伝えることが検診受診を抑制させない働きを持つことを示しました。大規模な感染症流行などの通常とは異なる状況下であっても、どのような働きかけが検診受診行動に効果的かを考える上で重要な知見となります」と結んでいます。
https://www.chiba-u.jp/news/research-collab/post_643.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

