2026.03.13
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複合現実(MR)を用いた歩行リハビリ
「高齢者の歩行リハビリを安全に、より楽しくしたい」との目的で、「複合現実(MR)を用いたトレッドミル歩行の安全性を検証した」と発表したのは、大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科らの研究グループです。具体的には、高齢者を対象に現実の景色を見ながらその上にデジタル映像や情報を重ねて表示する技術『複合現実(Mixed Reality:MR)』を用いたトレッドミル歩行の安全性について実証実験を行ったそうです。その結果、MRを用いた歩行でも転倒や体調不良は認められず、安全に実施できることが確認された、と述べています。加えて、通常の歩行と同程度の運動強度でありながら、通常の歩行よりも楽しさを感じられることが明らかになりました。MRを用いた自走式トレッドミル歩行は、高齢者でも安全に実施でき、運動の楽しさを高められることが分かったそうです。このことで、従来の運動方法に新たな価値を加える可能性が示されたというわけです。実は、近年、運動を継続するためには身体的な効果だけでなく、「楽しい」「やってみたい」と感じる気持ちが重要であることが注目されていると言われますが、本研究では、現実の環境を見ながら映像を重ねて表示できる複合現実(Mixed Reality:MR)に着目。MRは、運動の楽しさを高めながら安全性も確保できる可能性があり、高齢者リハビリ分野における新たな選択肢として位置づけられているといいます。因みに、今回は60~70代の男女42人を対象に、MRを用いたトレッドミル歩行が、安全に実施できるかどうかを調べたそうです。本研究グループは、今後は、「病院やリハビリ施設だけでなく介護予防教室や地域での運動支援など、さまざまな場面での活用が考えられます。一方で、より長い運動時間での安全性の検証や、リハビリが必要な高齢者を対象とした検討が今後の課題です。これらを明らかにすることで、医療・介護現場で実際に役立つ運動支援技術としての発展が期待されます」と結んでいます。
高齢者の歩行リハビリを安全に、より楽しく~複合現実(MR)を用いたトレッドミル歩行の安全性を検証~|大阪公立大学

