港区立高輪いきいきプラザ

2026.03.13

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腸内細菌による「エクオール産生能」とフレイルの関連

東京都健康長寿医療センター研究所の研究グループは、「地域在住高齢者を対象に、腸内細菌による『エクオール産生能』とフレイルの関連を調べた研究を行い、エクオール産生能をもつ高齢者では、フレイル自体や、その構成要素である身体活動低下が少ない傾向があることを明らかにした」と発表しました。エクオールとは聞きなれない言葉ですが、「大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから、特定の腸内細菌が産生する代謝物」だそうです。とは言え、誰もが産生できるわけではなく、産生できる人(エクオール産生者)は日本人高齢者では約半数とされているそうです。加齢とともに進行する骨密度低下や身体活動の減少に対し、エクオールの生理作用(エストロゲン様作用、抗炎症作用、血管機能改善作用等)が寄与している可能性に言及しています。今回の研究では、具体的には、東京都内在住の高齢者651人(平均年齢75.6歳)を対象とした観察研究を行い、尿検査データを用いて解析。尿中エクオール濃度から産生能を評価し、フレイルおよびその構成要素との関連を解析したと述べています。実は、エクオールの産生は大豆食品の摂取だけでなく、産生を担う腸内細菌の存在に依存するといいます。本研究は、腸内細菌の機能的特性が高齢者のフレイル予防に関与する可能性を示すものであり、腸内環境を整えることでフレイル予防の新たな介入戦略が得られる可能性があるということです。ただ、これはあくまで観察研究であり、エクオール産生能が直接フレイルを予防する因果関係を示したものではないとも述べています。本研究グループは、「今後は介入研究等による検証が必要です。 日常生活においては、大豆食品の摂取や腸内環境を整える生活習慣(バランスの取れた食事、 適度な運動等)が重要であると考えられます」と結んでいます。

https://www.tmghig.jp/research/release/2026/0309.html

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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