2026.03.04
- ニュース
手助けしすぎない、「人を育てる」運転アシスト技術の開発
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科および同大学大学院理工学研究科らの研究グループは、産学共同で、「システムの安全性を確保しながらオペレータのスキルアップを同時に実現する、新たな運転アシスト制御技術を開発した」と発表しました。具体的には、「人が実際にシミュレータを操作する実験を行い、アシストを強くするよりも、あえて弱めた方が、初心者の運転スキルアップにより効果的であることを明らかにした」と述べています。こうした研究の背景には、「熟練した技術をもつ労働者の不足が深刻な課題となって いる中、人工知能(AI)や自動化技術の進展により、機械が人の作業を支援する場面が増えてきましたが、これらの技術によって、初心者であっても高度な作業が可能になる一方で、機械に頼り過ぎることで、人が自ら考え判断する力や技能が十分に育たない可能性も指摘されている」状況があるとも述べています。すなわち、「人と機械が共に進化していく社会の実現に向けて、人自身が成長し続けられる仕組みづくりがこれまで以上に重要となっている」といいます。実際、行った実験では、「アシストを強くかけた場合よりも、あえて弱めた場合の方が、参加者(オペレータ)がより安定した操作を習得し、運転スキルの向上がより効果的に進むことを確認した」といい、「過度な手助けをしないこと」が人の成長につながることを、実験を通じて実証したということです。本研究グループは、「産業プラントにおける安全性の向上と、初心者オペレータの効率的な育成の両立に貢献することが期待される」と述べ、「AI が急速に普及する現代において、機械が人を一方的に支援するのではなく、人の成長を後押しする存在となるための設計指針を示すものでもあり、モビリティ、医療、社会インフラなどさまざまな分野への応用を通じて、AI や自動化技術 を『人を代替するツール』から『人と共に成長する相棒』へと転換させるものです」と結んでいます。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2026/3/2/28-172946/
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

