2026.03.04
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慢性閉塞性肺疾患とフレイルの深い関係
喫煙など有害物質への長期暴露によって肺に炎症が生じ、気管支が狭くなったり、酸素を取りこむ肺胞が破壊されることで、呼吸機能が低下する疾患の慢性閉塞性肺疾患(COPD)ですが、「フレイル合併が心血管イベントリスクを約2.6倍に高めることを明らかにした」と発表したのは、山口大学医学部附属病院 呼吸器・感染症内科らの研究グループです。具体的には、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者において「フレイル(虚弱)」の程度が、将来の重大な心血管イベント(心筋梗塞、心不全、脳卒中など)の発生率と強く関連することを、日本の地域医療データを用いた10年間にわたる追跡調査で明らかにした、と述べています。本研究では、フレイル重症度で「無フレイル」「低」「中等度」「重度」の四段階に層別化し、年齢・性別・吸入治療や併存疾患などを調整したのち、各グループで重大な心血管イベントの発生リスクを比較した、といいます。その結果、フレイル重症度が高いほど、心血管イベント(MACE)発生率が有意に高くなり、「無フレイル」グループに対して、「中等度」グループでは約2倍、「重度」グループでは約2.6倍のリスク増が認められたと述べています。これにより、COPD重症度だけでなく、フレイル重症度が心血管疾患の強力な予測因子であることが裏付けられたと述べ、「本研究を契機に、COPD患者ケアにおけるフレイル評価の促進や、心血管疾患予防につながる早期介入などの推進に向けて取り組んでいきたいと考えています」と結んでいます。
https://www.yamaguchi-u.ac.jp/weekly/47262/index.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

