2024.01.24
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抗糖化作用と赤ワイン
抗酸化作用と言えば、体内で発生する活性酸素を除去することで、老化やがんから体を守ることですが、例えば赤ワインに含まれているポリフェノールにはその働きがあると言われています。一方で、体の細胞を老化させる「糖化」もまた、肌への悪い影響や動脈硬化を引き起こします。抗酸化に比べて、聞き慣れない言葉かもしれませんが、どちらも対策が必要であることは言うまでもありません。前置きはさておき、本題ですが「ワイン全般には強い抗糖化作用があることを発見しただけでなく、中でも一部の赤ワインは希釈した場合でもその作用を維持し、すでに抗糖化作用があると知られている化合物よりも強いことを発見した」と発表したのは、同志社女子大学らの研究グループ。抗糖化作用の強いワインを飲むことで、体内の糖化最終生成物(AGEs)を減少させる可能性があると述べています。因みに、その量ですが、1日グラス1杯(125 mL)なのだとか。このAGEsは、「皮膚老化や糖尿病合併症、アルツハイマー病、動脈硬化、骨粗鬆症などの、老化と老化に伴う疾患の発症進展リスクに関与している」そうです。つまり、糖化を防ぐ「抗糖化」は、健康維持を目指すためには欠かせない対策なのです。糖化に焦点を当てた予防医学の研究、今後の進展に期待しましょう!
プレスリリース「ワインの持つ新たな機能「抗糖化作用」について研究結果発表」を配信 :: 同志社女子大学 (doshisha.ac.jp)