2026.01.30
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がん治療とゲノム編集技術の進歩
がんの悪性化や薬剤耐性に深く関与する環状の染色体外DNA(ecDNA)が注目されているようです。このecDNAは、がんの増殖を強く促す遺伝子を含む特殊な環状DNAで、多くのがん細胞に存在するそうです。加えて、1つの細胞内でコピーを繰り返すため、がんの悪性度が増し、がんが治療に抵抗性を獲得したり再発したりする原因になると考えられています。従って、このecDNAの働きを調べることはがんの本質の理解に不可欠なのです。そこで、名古屋大学大学院医学系研究科分子腫瘍学の研究グループは、このecDNAを対象に「CRISPR-cas9」を用いて効率的にゲノム編集できる技術の開発に成功したと発表しました。この「CRISPR-cas9」は、細菌の免疫機構を応用したゲノム編集技術のことです。今回の研究成果によって、ecDNAに対して効率的にゲノム編集が可能となり、可視化を目的とした配列が導入されたecDNAを解析すればその細胞内における動態などを観察できるといいます。今日の医療ではecDNAをもったがんが見つかってもこれを抑えるような治療がないため、本研究グループはこの知見を活かし新たな治療法を確立したいと結んでいます。
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2026/01/dna-3.html
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

