港区立高輪いきいきプラザ

2026.01.21

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一人で寝るのがいいのか、一緒がいいのか?

夫婦やパートナーが別々の寝室で寝る「睡眠離婚」を選ぶケースが増えているそうです。さて、あなたはどちらでしょうか?実は、「一緒に寝る安心感」と「単独で寝る快適さ」のどちらが睡眠の質を向上させるのか、また、その効果が二人の関係性(立場)や個人の体質によってどう変わるのかは、よくわかっていなかったとか。そこで、東京大学大学院理学系研究科の研究グループは、マウスを使って次のような実験を行いました。マウスは、集団で生活するときに、集団内で順位(社会的階層)をつける習性をもっているのですが、本研究では、「隣人飼育」といって、マウスを同じケージ内で飼育するが、透明なアクリル板で仕切ることにより、視覚、嗅覚、聴覚などの社会的な相互作用は可能にしつつ、直接的な攻撃や物理的接触を防ぐ実験環境を作り出したといいます。そして、その「隣人飼育」 という特別な環境で飼育し、その後単独飼育(隔離)に切り替える実験を行なったそうです。その後、集団内で立場が強い(優位)マウスと、立場が弱い(劣位)マウスを比較しました。その結果、「単独飼育は、優位なマウスの睡眠の質を向上させる一方で、劣位なマウスの睡眠の質を低下させることが分かった」と述べています。優位なマウスに関しては、「単独飼育に移行すると、睡眠の質(深いノンレム睡眠やレム睡眠の脳波)が改善した」そうです。これは、共寝による小さな妨害や警戒心から解放され、最適な睡眠環境を得られた可能性を示しているとか。一方、劣位なマウスに関しては、「誰かと一緒にいる安心感」を失ったことによる社会的隔離ストレスが、睡眠の質を悪化させた可能性を示しているといいます。加えて、「単独飼育がもたらすレム睡眠の変化は、遺伝的な体質(系統)によって全く異なることが明らかになった」とも。本研究グループは、「この研究成果は、社会的な環境や立場、そして遺伝的背景が複雑に絡み合い、最終的な睡眠の質を決定しているという、重要なメカニズムの解明に大きく貢献します」と結んでいます。

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/11040/

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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