港区立高輪いきいきプラザ

2026.01.16

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心肥大と心拡大

1月6日付日刊ゲンダイ健康面に連載されている順天堂大学医学部心臓血管外科教授天野篤氏の記事に教えられましたが、「心肥大」と「心拡大」は違うのだそうです。端的に言えば、心肥大は心臓の筋肉が厚くなってしまう状態のこと。一方、心拡大は心臓自体が大きくなる状態のことです。ただ、どちらも病名ではありません。肥大型心筋症や高血圧性心肥大というのが病名です。さて、上述の記事を引用すれば、心肥大になる原因は「心臓の出口にあたる大動脈弁や心筋の一部が狭窄すると、心拍出量の確保のために、心筋の余分なエネルギー負担が必要になり左心室の肥大が起こる」とのことです。加えて、高血圧があると、余分な血液を送り出すため心臓に大きな負担がかかり心筋が厚くなって心肥大を引き起こす、と天野先生は述べています。一方、心拡大は心臓の中に血液が過剰にたまりやすくなって内径が広がり容量が大きくなる状態をいうのだとか。原因は心室の拡大、あるいは血液をため込む心房の拡大のどちらかのようです。健康診断で「心臓が大きい」と言われた場合は、心拡大のケースがほとんどだそうです。心拡大は、「心胸郭比(CTR)」の項目をチェックし、心臓の幅が50%以上を占めていると「心拡大」と判定されます。因みに、60%を超えると息切れの症状が起こるとか。ともあれ、心臓エコー検査で異常がないか、あるいは「心電図検査」でもチェックできます。天野先生曰く、「心臓の大きさは一般に考えている以上に重要な指標」とのことです。ところで、話は少し逸れますが、名古屋大学大学院医学系研究科の研究グループは、以前、「機能性大豆蛋白の摂取による心不全の進行予防効果の発見」と題するプレスリリースを発表しています。その中で「大豆やその成分は抗酸化・抗炎症機能を有し、心血管傷害から保護する作用がある」と述べています。ご存じのように、心不全は予後不良の難治性疾患で、「高血圧など生活習慣病を基盤とした病的心ストレスが生じると、その負荷を代償しようと心筋の壁が厚くなり心肥大を呈し、さらに病態が 進展すると収縮・拡張能が共に破綻した慢性心不全へと至る」とのことです(当プレスリリースから引用)。本研究では、「機能性大豆成分が腸内細菌叢に有益な変化をもたらし、近年神経変性疾患や代謝疾患での効果が注目されている短鎖脂肪酸とその産生菌増加により心不全の進行を防ぎ、食事による心不全進行予防への展開が期待される」とも述べています。

Cli_241016.pdf

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

 

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