港区立高輪いきいきプラザ

2026.01.14

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どうして人は飲み過ぎるの?

 「人はなぜお酒を飲みすぎるのでしょうか?」「飲み過ぎる人がいるのは、なぜでしょうか?」。意志が弱いからとか、飲酒を薬物への依存と同じと考えてよいのでしょうか。さて、こうした疑問に対して、「意識できる酩酊感とは異なり、意識に上らないレベルで飲酒は充足感をもたらすのではないと仮定し、その充足感を生み出す機能が 低下すると、より多く飲んでしまう」と考えたのは、京都大学大学院農学研究科、大阪大学蛋白質研究所、北京大学の共同研究グループです。そこで、本共同研究グループは、「お酒以外の成分で充足感を補充すれば 減酒できる可能性があり、意志頼みでガマンさせるのではなく、お酒の代わりの楽しみを提供して酒量を減らすことを、模索しました」と述べています。具体的には、お酒を飲むと、肝臓から分泌されたホルモン FGF21 が、脳のオキシトシン陽性神経を活性化し、脳のドーパミン神経の活性を長時間持続させることにより、『充たされた』という感覚(充足感)を生み出すことを、マウスに対する遺伝子 組換えと脳手術などにより明らかにした、と言います。加えて、マウスの実験では「飲酒時に脳内の反応が鈍くなり、充足感が生じにくいため、酒量が増えることを明らかにした」とも述べています。 一方で、飲酒量が減るのは、お酒を不味いと感じさせるからではなく、充足感が持続して飲む間隔が延びて飲酒回数が減るからであることを、マウスの溶液の舐め方解析により明らかにしたそうです。また、食欲調節における「充足感」の概念を、飲酒にも適用できることを示したわけで、それは薬物依存とは異なる観点から、飲酒対策を考えることができることを示したと述べています。すなわち、本研究の成果は、減酒したい人が活用できるサプリメント、食品、カクテル、ノンアルコール飲料などの開発につながる可能性があるという事です。日々親しめる食品で減酒できれば、実効性の高い対策となります。すなわち、酒量の減少と休肝日の増加によるハ―ムリダクション(できる限りリスクを少なくすること)や過剰飲酒人口の減少に貢献することが期待できる、と結んでいます。

飲酒がもたらす充足感を担う仕組みを解明―希少糖アルロースでマウスの減酒を達成― | 京都大学

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

 

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