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2025.12.10

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顔色変化と表情判断

豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 視覚認知情報学研究室と認知神経工学研究室の研究チームは、「ヒトが他者の顔を見た時にその顔色の連続的な変化が、表情判断にどのように影響するかを調査し、その結果、顔色変化の過程よりも最後に見た顔色が表情判断に影響することを明らかにした」と発表しました。因みに、顔色の赤みは怒りの印象を強めることが知られています。ただ、時間的に変化する顔色が表情認知にどのような影響を及ぼすかはわかっていなかったとか。そこで、本研究では、「顔色が時間的に変化するかどうかにかかわらず、最終的に赤みが強い顔ほどより怒りとして知覚されやすいことが明らかになった」と言います。私たちは、日常的にヒトは顔を見ることでそのヒトの健康状態や感情などの多くの情報を取得しますが、「顔色が時間とともに変化する状況では、どのように感情が判断されるのかはわかっていない」と言います。そこで、本研究では、「顔の色が変化する場合と変化しない場合とで、表情の受け取り方が どう変わるのかを心理物理実験で検証」したそうです。その結果、「最終的に赤みが強い顔は、変化の有無に関係なくより怒りとして判断されやすいことが明らかになった」といいます。これは、最後に見た顔色は記憶として残りやすく、それが表情判断に影響を与えた可能性を示唆している、と述べています。本研究グループは、今後は、「実際の顔で起こる血流や皮膚の色素成分など、より自然で複雑な顔色変化を再現した実験を行い、現実場面に近い条件での検証を進めていきたい」と結んでいます。

顔色変化は表情判断にどのような影響を与えるか? ~終端色の優位性~ | 豊橋技術科学大学

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

 

 

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