港区立高輪いきいきプラザ

2025.12.10

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高齢者の染色体異常と酸化ストレスの関係

「高齢者の細胞で見られる染色体の数の異常や断片化の増加は、ミトコンドリアの機能低下による活性酸素種の増加にともなう酸化ストレスによって、染色体不安定性(細胞が分裂する時に染色体が均等に分配されない状態)が引き起こされるためであることがわかった」と発表したのは、東北大学加齢医学研究所・分子腫瘍学研究分野らの研究グループです。マウスでも同様の現象を報告しており、酸化ストレスにともなう染色体不安定性は、哺乳類細胞で共通してみられる老化現象であると考えられるといいます。実は、染色体不安定性は多くのがんで見られる特徴の一つでもあるため、今回明らかにした加齢に伴う染色体不安定性は、がんや身体機能の低下など老化で見られる病態の発生に関係しているというわけです。本研究グループは、「私たちの体内の酸化ストレスは、食事や運動などに影響されることが知られています。これらの生活習慣や抗酸化剤の服用が染色体に及ぼす影響を調べる ことにより、酸化ストレスの軽減によって高齢になっても染色体数を正常に保つ方法が明らかになることが期待されます」と結んでいます。

高齢者の細胞で染色体異常が増加するのは酸化ストレス... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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