2025.12.05
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オノマトペを活用した早期認知症診断
順天堂大学大学院医学研究科脳神経外科学らの研究グループは、オノマトペ(擬音語・擬態語)による質感認識検査「SSWTRT」を活用し、機械学習技術を組み合わせることで、軽度認知障害(MCI)の早期発見に有用なスクリーニング手法の有効性を検証した、と発表しました。当プレスリリースによると、なぜオノマトペなのかについて次のように説明しています。「人間は物体の質感を表現する際に『ふわふわ』『ざらざら』などのオノマトペを自然に用います。オノマトペは感覚情報と密接に関連しており、認知機能の変化によってその選択傾向が変わることが知られている」からだそうです。すなわち、本研究では、「質感認知と音象徴語の関係に着目し、軽度認知障害(MCI)に代表される認知機能の低下を非侵襲的かつ簡便に評価する方法を模索した」というわけです。本研究グループは、音の響きで「ものの手触り」を言い表す力で認知機能低下の早期発見を目指しつつ、今後は「大規模な高齢者の認知症スクリーニングへの応用と国際展開の可能性を模索したい」と結んでいます。
音の響きで「ものの手触り」を言い表す力で認知機能低下の早期発見|ニュース&イベント|順天堂大学
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

