港区立高輪いきいきプラザ

2025.12.03

  • ニュース

オーラルフレイルと健康寿命の深い関係

「オーラルフレイルと健康寿命との間に明確な用量反応関係が確認され、口腔機能の低下が高齢者の健康に強く関連することが明らかになった」と発表したのは、東京科学大学大学院医歯学総合研究科 歯科公衆衛生学分野の研究グループです。「定期的な歯科受診は、全ての群において障害を伴う期間の短縮に寄与している可能性が示され、健康寿命の延伸につながることが示唆された」と述べています。本研究は、全国の高齢者を対象とした日本老年学的評価研究2016年のデータと、介護保険の要介護認定および死亡記録を連結した6年間の前向きコホート研究だそうです。オーラルフレイルは、「現存歯数の少なさ」「咀嚼・嚥下・発話の困難」「口腔乾燥」のうち3項目以上を有する場合と定義。その結果、オーラルフレイルを有する人は、非該当者に比べて要介護になるリスクが1.23倍、死亡リスクが1.34倍高いことが示されたといいます。加えて、65歳時点の健康寿命は、オーラルフレイルを有する人で約1.41.5年短く、一方で定期的に歯科を受診している人は約1年長い健康寿命を有していたことが明らかになったそうです。本研究グループは、「これらの結果から、オーラルフレイルは高齢者の健康寿命を大きく短縮させる要因であり、定期的な歯科受診がその影響を軽減し、健康と自立の維持に寄与する可能性があることが示唆された」と結んでいます。

オーラルフレイルが高齢者の健康寿命を短縮:定期的な歯科受診が鍵に | Science Tokyo - 東京科学大学

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む