2025.12.03
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レカネマブ治療100例解析
アルツハイマー病による軽度認知症障害および軽度認知症の患者が対象の治療薬レカネマブ。金沢大学医薬保健研究域医学系の研究グループは、治療を受けた100例のデータを解析したと発表しました。その研究結果によると、レカネマブ治療は脳内のタウ蓄積が少ないアルツハイマー病のより早期の患者で安全性および有効性が高い可能性が示唆されたと述べています。因みに、「CSF-ptau181」(脳脊髄中リン酸化タウ181)はアルツハイマー病のバイオマーカーとして使用されていますが、本研究によると、この濃度が低値の方に比べて高値の方は有意にARIA発現(薬の副作用のアミロイド関連画像異常)が多く、治療6カ月後、12カ月後の認知機能低下が強いことを示したそうです。本研究グループは、「CSF-ptau181濃度と高い相関を示す血液バイオメーカーを開発できれば、治療の安全性や有効性を予測でき、副作用リスクの層別化や治療効果が期待できる」と結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

