2025.11.26
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加齢に伴うめまいやふらつき
「目、耳、足の裏の感覚のどれかが異常を来すと、脳が混乱してめまいやふらつきを感じる」と話すのは、順天堂大医学部付属順天堂東京江東高齢者医療センター耳鼻咽喉科の池田勝久特任教授です。11月20日付「時事メディカル」の記事から引用させていただきました。勿論、バランス機能の低下や筋力低下などの要因も考えられます。ともあれ、加齢に伴う平衡感覚器の障害には注意が必要です。同記事によると、「転倒事故を起こす割合は年間で、在宅高齢者の10~25%、施設入居者では10~50%という研究報告」があるといいます。東京江東高齢者医療センターで行っている「入院プログラム」の結果によると、93%の人が基礎疾患として前庭機能低下、加齢で筋肉が減少する「サルコペニア」または心身の衰えの「フレイル」、気道がふさがって一時的に呼吸が止まる「閉塞性睡眠時無呼吸」があり、ふらつきや不安定な歩行の原因であったという結果が出たそうです。上述の池田先生は、「高齢者のふらつきと不安定な歩行は、さまざまな原因が単独または複合的に関わっていたことが分かりました。一人ひとりに適した治療が必要です。運動や食事療法を地道に続けることを基本にしましょう」と呼び掛けています。
原因に対処し、転倒を防ぐ~高齢者のめまい・ふらつき(順天堂東京江東高齢者医療センター 池田勝久特任教授)~|トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

