港区立高輪いきいきプラザ

2024.01.17

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新たなアレルギー治療薬

「安全で効果的なアレルギー治療を可能にする経口ナノ粒子製剤の開発に成功」と発表したのは、九州大学大学院工学研究院らの研究グループです。花粉症の季節が来ると、憂鬱になる人は多いはず。実際、そのアレルギーに苦しんでいる人は多く、いわば国民病と言っても過言ではありません。さて、治療法と言えば、舌下療法などのアレルゲン免疫療法がありますが、「口の中やのどの腫れ、かゆみなどの副作用の発症率が高く、数年にわたる毎日の投薬が必要である」ということで、治療を成し遂げるのは至難の業。本研究グループは、「経口投与で効果を示すナノ粒子製剤の開発に成功した」ということです。メリットは「副作用が起こりにくく安全性が高いこと」。加えて、「体内への吸収効率が高く、より早く免疫寛容を誘導するため治療効率と効果が高い」ということです。安全性の面から、「乳幼児に適用できる可能性がある」とも述べています。「アレルギー体質になると次々と別のアレルギーに罹患し続ける『アレルギーマーチ』を早期に断ち切ることのできる治療薬になる可能性がある」ということで、本研究への期待は大きいと言えるでしょう。

https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1003

 

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