港区立高輪いきいきプラザ

2025.11.21

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慢性腎臓病にご注意を!

11月17日付「時事メディカル」に「腎臓は身体の司令塔」と題し、腎臓の働きやメカニズムについて詳細に学べる記事が掲載されていましたが、改めて腎臓の働きのバリエーションに驚かされました。第一に、「尿を作り身体にたまった毒素を捨てる」、次に「電解質(ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのイオン)の出納管理や調整をする」そして、「出す尿の量や血圧を上げるホルモンを分泌して血圧や体液量の調整をする」、さらに「赤血球を作るホルモンを産生して貧血を改善し、骨を強くするビタミンDを活性化させる」というのです(同記事より引用)。もう一点、健診の時に目にするクレアチニンの値ですが、このクレアチニンとは老廃物の事で、血液中のクレアチニン濃度は腎臓機能を反映する指標と言われています。因みに、その基準値は70歳の場合、男性 0.90/dl以下、女性 0.70/dl以下です。75歳の場合は、男性 0.90/dl以下、女性 0.70/dl以下です。もう一つGFR(ジーエフアール)という項目に数字が書いてあると思いますが、eGFRは「推算糸球体ろ過量(estimated Glomerular Filtration Rate)」の略で、腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示すのだそうです。健康な人のeGFR100mL//1.73m²前後ですが、加齢とともに自然に低下していくそうです。ともあれ、「成人の5人に1人が慢性腎臓病」と推測されているとか。もし慢性腎臓病になると、腎臓の働きが弱ってしまうため、血圧が上がってしまい心臓に負担をかけたり、毒素がたまってだるくなってしまったり、皮膚にかゆみが出たりするそうです(同記事より引用)。慢性腎臓病は、生活習慣病が原因となることが多く、一度失われた腎機能が元に戻ることはほとんどないことをお忘れなく。

腎臓は身体の司令塔〜「よく分からない臓器」解説〜|こちら診察室|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト

 SM

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