2025.11.19
- ニュース
「GLIM標準」って何?
「GLIM基準」という言葉を聞いたことがありますか?これは体重減少、低BMI、筋量低下の表現型と、摂取・吸収低下、炎症の病因からなる国際標準の低栄養診断の枠組みのことです。この低栄養診断の標準化枠組みが、現場ではどのように行われているのか、またその予後予測などの大規模検証は今まで限定的であったそうです。そこで、三重大学医学部付属病院リハビリテーション部の研究チームは、このGLIM基準に関する調査を全国約1700病院で実施。その結果、低栄養と定義された患者の30日・60日死亡と有意に関連していることが分かったと述べています。また、GLIM評価が未実施・未記録の患者も死亡リスクが高かったそうです。加えて、「食事摂取量低下」と「筋量低下」の未評価が多く、現場実装のボトルネックになっていることを特定したといいます。本研究グループは、「栄養ケアの質指標としてGLIM評価の確実な実施を位置づけること、筋量評価の簡便化(ふくらはぎ周囲径)、摂取量把握の標準化が実装促進に有効である」と結んでいます。
三重大Rナビ -三重大学の研究最前線- | GLIM基準で定義される低栄養は短期死亡と関連----全国のDPC病院入院患者174,439例で検証
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

